Your Story

吉田 有宏 -TOMOHIRO YOSHIDA-

地域医療の格差をなくしたい

高校卒業後に陸上自衛隊へ入隊したのは、さまざまな資格が取れて全国へも転勤ができると期待したからです。自衛隊に7年間務めた後は看護師資格も取得し、千葉県にある大学病院のICUにて3年間勤務してきました。その間、看護師として働くだけではなく、過疎地域の課題にも取り組みたいという思いを持っていました。

過疎地域には、「自宅から病院が遠い」「高齢者独居や老夫婦世帯が多い」などのことから、毎日を不安に感じながら生活している方がいます。また、「地域の医療機関や介護施設での情報共有ができていない」など、看護師が現場で感じる課題もあります。これらの課題に取り組みことができると思い、大崎下島への移住を決めました。

デジタル医療を瀬戸内に

僻地と呼ばれる場所に行けば行くほど、医療機関はなく医師は不足しています。また、高齢化率も高く医療需要はあるにもかかわらず、受診ができない状況です。大崎下島に移住してから、病院に行きたくても行けない人たちが多くいることを肌身で感じています。

N&Cでは、どこに住んでいても医療が身近にある世界を実現したいと考えています。デジタル医療を過疎地域に普及させ、どこに住んでいても受診や医療従事者への相談ができるなど、都市部とか過疎地域とか関係なく医療を提供できる環境を整えたいのです。

見えなかったものが見えるようになる

私にとって挑戦すること自体が大きな価値であることから、日頃から問題意識を持ち、問題の大小を問わずどんなことにも挑戦し続けたいと考えています。

一方、ここに来ると医療だけではなく、草刈りや畑の手伝いなど小さなことでも自分の力がこの島で活かせられることを感じられます。人のために自分が何か役に立っているという実感は何物にも代えがたい価値です。