将来に不安を抱える社会のままでいいのだろうか？

日本はこれから、さらなる高齢化と人口減少という未曾有の課題に直面します。特に過疎化が進む地域では、医療・介護の人材やサービスが不足し、従来の仕組みでは対応しきれない現実が迫っています。これまで「当たり前」とされてきた医療・介護の常識が通用しない社会が、確実に訪れようとしています。

私たちは、そのような社会においても、誰もが健康で安心して暮らせる未来をつくるために活動しています。私たちが目指すのは、単なる医療提供ではなく、病気や介護状態になる前からの「予防医療」を地域に根付かせ、健康寿命を延ばすこと。そして、医療や介護に過度な負担がかからない、持続可能な地域社会の実現です。

私たちの活動拠点である大崎下島では、高齢化率が70％を超え、医療アクセスは極めて限られています。しかし、こうした厳しい環境だからこそ、新しい仕組みや発想を取り入れる余地があります。ウェアラブルデバイスや簡易検査キット、看護師の定期訪問などを組み合わせ、住民の健康を継続的に見守る仕組み「STARTWELL」は、その一例です。