【吉田】はじめまして、Nurse and Craft合同会社(以下「N&C」という)の吉田です。この度は、弊社クラウドファンディング・プロジェクトにて、ご支援をいただきまして、ありがとうございました。それでは、N&Cの活動を知った経緯を教えてください。
【横山】代表の深澤さんとは知り合いだったので、N&Cのことは知っていました。
【吉田】昔からのご友人ですか?
【横山】いえ、昨年、知人から広島に深澤さんという人がいると聞いて、「会ってみようかな」と思っていたところ、ちょうど、私も広島に引越すことになったので、そのタイミングで会いに行ったという感じですね。
【吉田】そうなんですね。今回、N&Cにご支援していただいた背景には、過疎地域の課題解決に取り組んでほしいといった思いがあるとお聞きしましたが、課題を解決するためには特に何が必要だと思われますか?
【横山】過疎地域において必要なのは戦略的撤退だと思っています。その撤退をいかに適切に無理なく行っていくかが大切だと思います。このとき、重要な社会的なインフラである医療分野などは最後まで残る分野ではないでしょうか。
水道や電気といったものは、行政が介入しないとむずかしいところがあるでしょうが、教育や医療といったものに民間企業が介入していくことは意義があると思います。最低限のインフラ整備は行政に頼るとしても、民間の力により充実させていくべきでしょう。
今回のコロナウイルスの件で、教育はオンラインの授業が進み、ある程度過疎地域でのサービス提供もカバーできると思っていますが、医療に関しては人の力が必須です。その分野に対してN&Cが活動しているのは非常に意義深いことだと思っています。
【吉田】たしかに医療は人が動かなければ成立しない分野だと思います。この地域にはこれまで訪問看護ステーションがなかったわけですが、そのような状況では、体調を崩されたり寝たきりなどによって生活が一人でできなくなれば、子どもたちがいる本土へ移り住み、療養するのが当たり前でした。
そこに私たちがサービスを提供できることは、医療従事者としてはやりがいを感じていますし、必要なことだと思っています。
【横山】過疎地域での医療も大変だと思いますが頑張ってください。必要不可欠な分野ですので。
【吉田】はい、ありがとうございます。次に、N&Cに期待することとして、継続的な情報発信とお聞きしていますが、どのような情報を発信するべきだと思いますか?
【横山】そうですね、活動をする上での金銭的な動きですかね。なぜかというと、地方でN&Cのような活動をするのは簡単ではないと思うんですよ。ボランティアではないのである程度の収益がないと活動できないですからね。
その活動内容である、特にクラフト部門の情報を発信することは、他の地域で地域医療を成り立たせようとがんばっている事業者の指針になると思います。N&Cがモデルケースとなって、他の医療関係者、事業者の参考になるような情報を発信してもらいたいです。
【吉田】とても勉強になります。次にお聞きしたいのですが、「100年生きたら、おもしろかった」と言えるために必要なことは何だと思いますか?
【横山】うーん… やっぱり人の役に立つことでしょうか。もう自分のためにガツガツ何かをやるという時代でもないですからね。道端の草刈りや物を作ったりなど、何でも良いので人の役に立つ人間でありたいです。そう実感できていれば何歳になっても幸せだと思います。
【吉田】すごい共感します。私たち医療従事者の根幹にある思いも人の役に立ちたいという気持ちです。お話を聞いていて、原点に帰った気分です。
【横山】話しは変わりますが、ずっと考えていることがあるんです。瀬戸内海には良いレモンがあるじゃないですか。そのレモンを使ったレモンチーズケーキのようなソフトクリームがあったら絶対流行りますよ!
【吉田】おいしそうですね!
【横山】売り出したら今年の夏は流行りますよ。僕だったら絶対買いますよ。完全無農薬のレモンチーズソフトクリームで、皮まで食べられるみたいなキャッチコピーを付けたら飛ぶように売れるんじゃないですか?(笑)
【吉田】それは良いですね!参考にさせていただきます。それでは最後に、私たちに一言いただけますか?
【横山】過疎地域での取り組みは困難も多いと思います。いつでもクリエイティブに問題を解決されることを期待しています!
【吉田】横山さん、この度はご支援いただき誠にありがとうございました!