SUSTAINABLE WORLD

日本の社会保障制度において、膨張する医療・介護費用などの支出面からだけでなく、生産年齢人口の減少や非正規雇用の問題など、収入面からも危機的状況に置かれているのが我国の現状です。高齢者人口は、2040年あたりに3,868万人でピークを迎え、その後はゆっくりと減少することが予想されています。
つまり、ここ15年から20年ぐらいが一番厳しく世代間格差も拡大します。この時間をどう耐えていくか、ここをどうしていくのかを、私たちは考えていかなければなりません。

私たちの目指す世界

日本の介護問題を、国に頼らず自分たちの手で切り開いていく

安芸灘地域では、医療介護資源の不足や交通の不便、産業の衰退などによって、日本の他の地域と同様あるいはそれ以上に、住み慣れた場所で最期まで安心して暮らすことができないという問題があります。加えて、空き家問題や医療費の増大、年金問題など全国的に通底する問題も抱えています。

さまざまな問題を抱える日本の介護、その将来は、このままでは立ちゆかなくなってしまいます。国が抜本的対策を取らずに問題解決を先送りにしてきた結果、私たちには厳しい老後が待っています。私たちは、どの世代も豊に暮らせるように、これからの日本には「新しい暮らし方」が必要になると考え、そのため、国に頼ることなく、自分たちの手で乗り越え発展していく道を選びました。

私たちの考える「新しい暮らし方」とは

私たちのビジョンは、「『100年生きたら、おもしろかった』と誰もが言える世界の実現」です。

ここで言う“100年”とは、100歳を超えて生きていくことが当たり前になった現代において、老後も楽しく生きていける世界にしたいという願いからきているもので、これが80年でも50年でも、或いは10年だったとしても、「自分の人生を自分らしく最期まで楽しく生きてほしい」というのが真の意味です。

では、さまざまな問題を抱える日本の現状において、どうすれば老後も楽しく生きていける世界になるのでしょうか?

それは、「要介護状態にならないように健康寿命をできる限り延ばす」ことだと考えます。すなわち、「ぴんしゃん、ころり」です。「ぴんしゃん、ころり」の「しゃん」は、脳も元気で活発にしているという意味です。人それぞれに考えがあると思いますが、これが多くの人々にとって理想的な生き方・死に方なのではないでしょうか。

私たちの仕事は“伴走”をすること

医療や介護が必要不可欠であることに疑いの余地はありませんが、高齢化が深刻化する中で、人の健康を守る「予防」は、これまで以上に重要になってくることは間違いありません。

ですから、私たちは、看護師やセラピストなどが地域の中に溶け込み、まちに点在し、人々との日常的な交流から健康を見守ることで病気にさせない仕組みの構築を目指します。

私たちは、住民に医療や介護、予防を意識させることなく、まち全体をまるごと、なめらかに健康を見守ることができると考えてます。そして、資源が足りない部分は、テクノロジーで対処すれば良いのです。

人類の寿命が大きく延びたことによって、老後をどう生きていくかが問われています。私たちは、皆さんのセカンドライフにおいて、そばについて一緒に走る「伴走者」になりたいと考えています。